~ポジティブな影響力~
第3回の振り返り
第4章 「チームとは?チームビルディング」
(テキスト第4章:P.29~P.34)
【学習目標】
- 「グループ」と「チーム」の違いを明確にし、自分の言葉で説明できるようになる
- これまで学んだリーダーシップの要素(ビジョン・役割・コミュニケーションなど)をふまえ、「よいチームづくり」について理解を深める
- チームビルディングに必要な行動・考え方を知り、自分の現場への応用を考える
1. チームとグループの違い(講義)
・「集団(グループ)」と「チーム」の違い
・共通の目的/役割分担/相互依存性の有無
・対比表を用いて理解を深める
チームとグループの違い(前半)
チームとグループの違い(後半)
2. チームビルディングとは何か
・チームビルディングとは、信頼関係・明確な役割・共通の目的を軸に、チーム全体で協働力を高める意図的なプロセスである。
成果の出るチームに共通する「5つの要素」
調査の末、Googleは次の5つの特徴を成果の高いチームに共通する条件として発表しました:
項目 | 内容 |
---|---|
① 心理的安全性(Psychological Safety) | チーム内で安心して発言・質問・失敗ができる雰囲気 |
② 信頼性(Dependability) | メンバーが互いに責任を果たすと信じられる状態 |
③ 構造と明確さ(Structure and Clarity) | 目標・役割・プロセスが明確であること |
④ 仕事の意味(Meaning of Work) | メンバーが仕事にやりがい・意義を感じていること |
⑤ 仕事の影響(Impact of Work) | 自分の仕事が組織や社会に影響を与えているという実感 |
3. チームビルディング演習(体験)
演習テーマ:「よいチーム/悪いチームを比べる」
- 個人ワーク(5分):自身の経験から“よいチーム”と“うまくいかなかったチーム”を振り返り、キーワードで整理
- グループ共有(10分):違いの要因を話し合い、共通点を探る
4. 成功しているチームの特徴(講義+事例)
・スポーツチームや企業チームの成功事例
・「信頼と対話」「ビジョンと役割」「自律性と共創性」
・キーワード5つで整理
1. 心理的安全性
2. 信頼
3. 目的の共有
4. 構造と明確な役割
5. 意義の実感
「参考資料」
成功事例①:ラグビー日本代表(2015年W杯)
◆ チーム名:ラグビー日本代表(エディー・ジョーンズ監督時代)
◆ 成功のポイント:
- 「One Team」の精神を徹底し、共通の目標と信念の共有
- 多国籍メンバーが信頼し合う文化づくり
- 「フィジカルで劣る日本が世界と戦う」戦略と役割の明確化
- 継続的な振り返りとフィードバックの文化
成功事例②:トヨタ生産方式(TPS)を支える現場チーム
◆ チーム名:トヨタ自動車の製造ラインチーム(カイゼン文化)
◆ 成功のポイント:
- 現場作業員も自ら「改善提案」を行うボトムアップ型の運営
- チーム全体で「ムダの排除」という目的を共有
- 「アンドン」などを通じてリアルタイムでの情報共有・助け合い
- 多能工化(複数工程を担当)による柔軟な協働体制
共通するポイント
- ビジョンの共有
- 心理的安全性の確保
- 役割と責任の明確化
- 現場の声を生かした改善
まとめ
・今日のキーワード:グループ vs チーム、心理的安全性、信頼、役割分担、目的の共有
・今日の学び:__________
- 自分のチームで活かしたい行動:__________
以上
※提出課題は、個別クラスの指示に従ってください。

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