~ポジティブな影響力~
第2章 リーダーシップはなぜ必要か
【目標】
・リーダーシップがなぜ必要とされているのかを理解し、具体例を挙げて説明できる
・自分自身のリーダーシップ度を捉えて自己評価できる
①第1回の振り返り
- リーダーシップとは「特別な才能」ではなく、誰もが発揮できる「ポジティブな影響力」であることを学びました。

◆リーダーシップはなぜ必要か?
②リーダシップが発揮されない場合に発生した具体的な問題
リーダーシップが不足していたことで何が一番困ったのでしょう?
逆に、もし誰かがリーダーシップを発揮していたら、どんな違いが生まれたと思いますか?
「リーダーがいない状況は、やはりチームにとって大きなリスクになりますね。」
「一歩踏み出すリーダーがいるかどうかで、チームの流れや結果が大きく変わることがわかります。」
「影響力の重要性について、皆さんの発表を通じて改めて実感できたのではないでしょうか?」
③企業が求めるリーダーシップ
1. リーダーは「ポジション」ではなく「アクション」
- チームにリーダーという役職があるかないかは本質ではない。
- 「誰が何をするか」ではなく、「全員がリーダーシップを発揮できるか」が問われる時代。
2. チーム全員でリーダーシップを発揮する
- これからのチームは、一人の指導者に頼る形では機能しにくい。
- それぞれが主体的に課題を発見し、周囲に働きかけ、チーム全体を動かしていくことが求められている。
3. 企業が求めるリーダーシップ像
- 「役職リーダー」ではなく「影響力リーダー」
- 自らビジョンを示し、周囲を巻き込み、共に成果をつくり出す力
- 状況に応じて、リーダーにもフォロワーにもなれる柔軟さを持つ人材
「リーダーになる」ことがゴールではありません。どの立場でも「リーダーシップを発揮できる人」こそ、これからの企業が求める人材です。
④アウトカム(Outcome:最終結果)
アウトカム(Outcome)とは、アウトプット(成果物)の先に生まれる「変化」「効果」「価値創出」を指します。
単なる作業の完了や活動の実施(アウトプット)ではなく、
「何を実現したのか」「どんなインパクトを生み出したのか」に焦点を当てます。
⑤21世紀の教育
1. 知識だけではなく、「学ぶ姿勢」こそ重要
- 単なる知識の詰め込みではなく、
自ら学び続け、成長し続ける姿勢が最も大切とされる時代に入った。 - 技術や情報は急速に変わるため、
「学び方を学ぶ」ことが、生涯にわたる成長の鍵となる。
2. エンジニアリング教育の新しい役割
- エンジニアは単なる技術者ではない。
- 「ビジョンを描き、そのビジョンを実現するものを創る」
➔ 未来を形にする力が求められる。
3. 教育の中心は「プロジェクト型学習(PBL)」へ
- 教育の核となるのは、講義ではなくプロジェクトを通じた経験そのもの。
- 実体験を通して、問題発見力・問題解決力・創造力を養う。
4. それを支えるのは「メンタリング」
- 指導者は、上から教える存在ではなく、
学生の内面からやる気を引き出す「メンター」「コーチ」となる。 - 自発的な挑戦を促し、成功も失敗も支える存在が必要。
5. 未来の教師像
- 教師は「レクチャラー(講義者)」から、
「共同研究者」「コーチ」へと役割が変わる。 - 共に学び、共に探究するパートナーとして学生を支える。
これからの時代に必要なのは、知識量ではなく、学び続ける力と未来を切り拓くビジョンです。教育とは、単に教えるのではなく、共に探求し、共に成長するプロセスになっていきます。
⑥リーダーシップ チェックリスト
このチェックリストは、「今の自分自身の状態」を客観的に見つめ、これからの成長に向けたスタートラインを知るためのものです。
・良い・悪いを判断するものではありません。
・他人と比べるものでもありません。
・「今の自分はどう感じているか」を、素直に記入してください。
10段階で自己評価し、あわせて「そう感じた理由」も少しだけメモしてみましょう。この理由が、これからの成長のヒントになります。
このチェックリストは、コースの最終回にも再度記入していただき、皆さん自身の「リーダーシップの成長」を振り返る材料とします。
どうぞリラックスして、今の自分をありのままに映す鏡だと思って、取り組んでみてください。
10段階評価:レベル(弱い)1←―→10(強い) | |||
チェック項目 | 評価 | 評価の理由 | |
1. | 自分からすすんで行動している | ||
2. | 組織・チーム・個人で自分がやって みたいと思っていることがある | ||
3. | どうすればうまくいくか、を考える ことはとても楽しいと思える | ||
4. | 周囲の人がどんなことをやってみたい のか、を聞いてみたい | ||
5. | 何か新しいことができないか、を常に 探している | ||
6. | 人に相談を持ちかけたり、人の相談を聞くのが好きだ | ||
7. | 相手が正しく理解してくれるように、 具体的に話すようにしている | ||
8. | あなたと話していると元気が出る、 楽しくなる、とよく言われる | ||
9. | 失敗しても、結構平気で頑張ることができる | ||
10. | 人から注意されたことは、直そうと 努力する | ||
記入日:20 年 月 日 |
「リーダーシップは、生まれつきの才能ではありません。
日々の小さな意識と行動の積み重ねによって、確実に伸ばすことができます。」
「このコースでは、残り13回の講義を通じて『自分のリーダーシップ』を磨くことに取り組んでいきます。
最終回にもう一度このチェックを行い、自分自身の変化を実感してもらいたいと思います。」
⑦まとめ
リーダーシップは、特別な立場の人だけのものではありません。
誰もが、自分から周囲に良い影響を与える力を持っています。
今日学んだように、課題を明確にし、相手を理解し、伝え方を工夫することで、
リーダーシップは行動を通じて発揮することができます。
リーダーシップは、生まれつきではなく、意識と行動で磨かれるスキルです。
これから一歩ずつ、自分自身のリーダーシップを育てていきましょう!
以上
※提出課題は、個別クラスの指示に従ってください。

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