(岡山県立大: OKAYAMA PREFECTURAL UNIVERSITY)
Building a Learning Organization 2026
Building a Learning Organization 2026
― 対話と行動変容で築くポジティブな影響力による組織開発モデル ―
— A Model of Organizational Development Through Positive Influence Built by Dialogue and Behavioral Transformation —
著作・制作
株式会社ワイドブック
代表取締役 廣本 寿夫(Hisao Hiromoto)
監修・企画協力
岡山県立大学 学長
五福 明夫(Akio Gofuku)

第1章 ガイダンス+全体像:ポジティブな影響力によるリーダーシップ(Guidance and Overview: Leadership Through Positive Influence)
– 本講座の目的と全体設計、到達像の共有 –
第2章 センゲ理論:学習する組織と五つのディシプリン(Senge’s Theory: The Learning Organization and the Five Disciplines)
– 学習する組織(Learning Organization)の中核理論 –
第3章 対話と内省による行動変容(Behavioral Transformation Through Dialogue and Reflection)
– 対話(Dialogue)と内省(Reflection)の実践原理 –
第4章 ナレッジマネジメントの設計と定着(Design and Institutionalization of Knowledge Management)
― 経験知を問い直して磨き、AI・行動経済学・仕掛学を実践に活かす ―
第5章 組織の成長と人材育成(Organizational Growth and Human Development)
– ティーチング(Teaching)とコーチング(Coaching)の使い分け –
第6章 名和高司先生の経営思想:「志・倫・拓」による組織価値の再定義(Professor Takashi Nawa’s Management Philosophy: Redefining Organizational Value through Purpose, Ethics, and Breakthrough)
― 志・倫・拓から、未来の価値創造を考える ―
第7章 VSOP:Visioning ビジョンを共有する重要性とポジティブな影響力
(VSOP: Visioning — Sharing Vision and Creating Positive Influence)
― 志から未来を描き、対話を通じてVisionを「自分ごと」にする ―
第8章 VSOP:Strategy Setting ― 戦略策定
(VSOP: Strategy Setting — Strategy Development)
― 問題の本質を捉え、戦略とアクションプランを策定する ―
第9章 実践と振り返り1:問題解決の実践(対面研修)
Practice and Reflection 1: Problem Solving
― 自組織の問題を掘り下げ、本当に解くべき課題を見極める ―
第10章 VSOP:Objective Sharing:徹底したコミュニケーションと「6つの話法」(VSOP: Objective Sharing and High-Trust Communication)
– 信頼(Trust)を基盤とする合意形成 –
第11章 VSOP:Passion to Win(勝利への情熱):情熱の伝播と高いゴールへの挑戦(VSOP: Passion to Win, Spreading Passion, and Challenging High Goals)
– 相互に影響し合いながら成果を引き上げる –
第12章 チームを成功に導くプロセスマネジメント(Process Management for Team Success)
– 全体最適(Whole Optimization)の視点で運用を設計する –
第13章 未来から現在を設計する――Back to the Futureと成功への羅針盤(Designing the Present from the Future: Back to the Future Thinking and the Success Compass)
― 未来を描き、今の行動と学びにつなげる ―
第14章 学習する組織を構築する――成功への羅針盤から、組織変革の実践へ(Building a Learning Organization: From the Success Compass to Organizational Transformation)
― 未来と現実のギャップを捉え、変革を具体的な行動へつなげる ―
第15章 実践を共有し、学びを未来へつなぐ(Sharing Practice and Carrying Learning into the Future)
― 成果を語り、互いに学び、次の一歩を決意する ―
【講座の構成(Structure of the Course)】
本講座は全15章で構成し、各章を全15回(オンライン13回+対面2回)の授業に対応させています。第1回から第8回および第10回から第14回はオンライン講義、第9回と第15回は対面形式のワークショップとして実施します。
各回では、テキストと動画教材による事前学習、オンライン講義または対面ワークショップでの対話・演習・内省を通じて、「理解(Understanding)⇒応用(Application)⇒行動変容(Behavioral Transformation)⇒新たな理解」という循環を重ねます。
第9回は、講義前半の学びを統合する実践と振り返りの場です。問題解決のケース演習と自組織課題への適用を通じて、ゴール、戦略、アクションプラン(Action Plan)を具体化します。
第15回は、講座全体の学びを統合する総括の場です。第14回までに取り組んだ実践や成果を共有し、受講者同士の対話と相互フィードバックを通じて新たな気づきを得ます。そして、自分自身の次の一歩を明確にし、講座終了後も学びと実践の循環を続けていきます。

はじめに(Introduction)
変化が常態化し、先を見通すことが難しい時代が続いています。技術革新、社会構造の変化、働き方の多様化など、組織を取り巻く環境は絶えず変化しており、過去の成功体験や固定化された価値観だけでは、持続的な成長を実現することが難しくなっています。
こうした時代において、組織が継続的に学び、変化に柔軟に対応し、新たな価値を創出し続けるためには、「学習する組織(Learning Organization)」への転換が重要です。
本講座『学習する組織構築論』は、そのための理論的基盤と実践的手法を体系的に学び、受講者の皆さまが実際の組織で「学習する組織」を構築・運用できるようになることを目的としています。
本講座では、ピーター・M・センゲ〔Peter M. Senge, 1947–〕が提唱した「学習する組織」の考え方を起点に、ナレッジマネジメント(Knowledge Management)、行動経済学(Behavioral Economics)などの知見も取り入れます。
さらに、名和高司〔Takashi Nawa, 1957–〕が提唱する「志・倫・拓(Purpose・Ethics・Breakthrough)」の考え方を踏まえ、私たち Team CAN が開発したVSOPモデル(Visioning・Strategy Setting・Objective Sharing・Passion to Win)を活用しながら、日本型組織に適した実践的な構築プロセスを探究していきます。
VSOPモデルは、企業現場での実践を通じて磨かれてきた実践モデルです。今回、AIを「リサーチャー/アシスタント」として活用し、調査・分析、整理・構造化、ワークシート作成などを支援する「シン・VSOPモデル」として再体系化しました。AIに答えを委ねるのではなく、人が考え、対話し、判断するプロセスを支援することを基本としています。
本講座は、全15章、全15回(オンライン13回+対面2回)で構成します。各回では、テキストと動画教材による事前学習、オンライン講義や対面ワークショップでの対話・演習・内省を通じて、理解を深めます。
講座を通じて、受講者一人ひとりが、自分の仕事や職場で実践を積み重ねます。第9回では問題解決の実践と振り返りを行い、第15回では、それぞれの実践や成果を共有し、互いの経験から学びながら、次の一歩を明確にします。
そして、学びと実践の循環を通じて、自分たちが描く未来の実現に挑戦してください。

■「学びの構造」とテキストの活用法
(Structure of Learning and How to Use This Text)
本テキストは、単なる理論書ではありません。組織の現場で変化を起こすために必要な基礎知識とワーク課題を組み込んだ「実践書」として編集しています。
本講座では、以下に示す3層構造による反復学習モデル(Three-layered Iterative Learning Model)を通じて、理解を深め、実践力を高め、現場での行動へつなげます。
本テキストは全15章で構成し、各章を全15回(オンライン13回+対面2回)の授業に対応させています。
本講座の目的は、具体的な戦略書を完成させることではなく、学習する組織を構築するために必要な考え方と実践の流れを理解し、各自が自組織で実践できる行動の型を身につけることにあります。
各章は授業回(第1回〜第15回)と対応づけて設計し、「理論⇒演習⇒内省⇒改善」を行き来しながら、学びを深められる構成としています。
■3層構造による反復学習モデル
(Three-layered Iterative Learning Model)
本講座は、テキストで基礎を理解し、30分の動画教材で要点や事例への理解を深め、60分のオンライン講義で質問・対話・共有・内省を行う、3層構造の反復学習モデルとして設計しています。
この3層を連動させることで、学びを実践知へと高めます。
学習を一度で終わらせず、
「理解(Understanding)⇒応用(Application)
⇒行動変容(Behavioral Transformation)⇒新たな理解」
という循環を重ねることで、現場で成果を生み出す実践力の獲得を目指します。

加えて、本講座では、オンライン講義で検討した内容を実行へつなげるため、対面形式のワークショップ(スクーリング)を実施します。
第9回は、講義前半の節目として、問題解決の実践と直後の振り返り(Reflection)を行います。なぜなぜ分析(5 Whys)の重要性を確認するとともに、ゴール設定、戦略(Strategy)およびアクションプラン(Action Plan)の策定を実践します。
第15回は、講座全体の総括として、第14回までに検討・実践してきた成果を持ち寄ります。受講者同士で実践を共有し、相互フィードバックと対話を通じて互いに学び、自分自身の次の一歩を明確にします。
また、組織の状況や要望に応じて、個別の伴走型サポート(Ongoing Support)を提供し、取り組みが現場に根づくまで支援します。
■読み進める際のポイント(Tips for Effective Learning)
本テキストを最大限に活用するために、以下の4つのポイントを意識してください。
1.各章のねらいと概要を確認する
各章の冒頭には、ねらい(Purpose)と概要(Overview)を記載しています。学習に入る前に目を通すことで、学びの焦点を明確にできます。
2.内省ワークと実践ワークシートに取り組む
各章には、内省ワーク(Reflection Work)や実践ワークシート(Practical Worksheets)を用意しています。学んだ内容をご自身の職場やチームに置き換えて、具体的に考える時間を確保しましょう。
3.動画教材とオンライン講義を活用する
本テキストは、各章に対応する30分の動画教材との連携を前提に編集しています。動画教材では、各章の要点や事例を解説します。テキストと動画教材で基礎を学び、疑問点や気づきを整理したうえで、オンライン講義に参加してください。
4.学びを実務の成果と組織の成長につなげる
本講座では、学んだ内容を自分の仕事や職場に当てはめ、小さく実践し、その結果を振り返りながら改善していきます。
第9回では問題解決の実践を行い、その後の各章で「シン・VSOPモデル」、プロジェクトマネジメント、未来設計などを統合しながら、自組織での実践を具体化します。
第14回までの学びと実践を通じて、自組織で取り組むアクションプランを形にし、第15回では、その実践や成果を共有し、互いの経験から学びながら、次の行動へつなげます。
学びを「知識の習得」で終わらせず、実践⇒振り返り⇒改善⇒再実践の循環につなげることを意識してください。



